ザ・クインテッセンス 2025年9月号
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キーワード: CR 修復,解剖学的形態, the Quintessence. Vol.44 No.9/2025—181058野亀慶訓を精細に描写できるように進化しており,その結果,患者による治療の評価においても,歯の形態再現にシビアな精度が求められる時代となったといえよう. 筆者は,こうした時代的背景により「天然歯の形態学についてより深く知りたい,学び直したい」というニーズの高まりを感じている.そのため本稿では,臼歯部とくに上下顎 6 番の解剖学的形態を考慮した臼歯部のCR 修復について詳しく解説していく.岡山県勤務 野亀歯科医院連絡先:〒707‐0015 岡山県美作市豊国原463‐1Reproducing the Morphology of the First Molar with Yoshinori Nokame3D printer techniqueComposite Resin Restorationはじめに 近年,歯科用実体顕微鏡(以下マイクロスコープ)の普及が進み,拡大視野下で治療を行う歯科医師が増えている.そして,コンポジットレジン(以下な部分まで歯の形態再現を行うことが可能となってきた.さらに,写真や映像技術もますます細部までCR)修復の分野においては,拡大視野下でより細か特 集 2治療精度が求められる時代のCR修復CR修復によるによる第一大臼歯第一大臼歯のの形態再現形態再現

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