ザ・クインテッセンス 2025年12月号
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146146知りたいけど今さら聞きづらい疑問に答えます!歯科臨床STEP UPアドバイスQuestion &Answerthe Quintessence. Vol.44 No.12/2025—2568POINT1POINT1 硬・軟組織の状態を見極めよう! Elianら1は,機能的かつ審美的に良好なインプラント修復を達成するために抜歯後即時インプラント埋入(Immediate Implant Placement:IIP),または待時埋入かを選択するうえで,①唇側軟組織の吸収の程度と,②唇側骨の状態を的確に診断することが重要であると述べています.1)唇側軟組織 唇側軟組織は視診が可能であり,軟組織が吸収している場合には硬組織の吸収もともなっていることが多いです.さらに隣在歯や周囲組織の連続性が失われている場合には,抜歯後に硬・軟組織の増生処置を行ったうえでの待時埋入が推奨されます(図1a).2)唇側骨 唇側骨は0.5~1.0mm以上残存していることがIIPの適応条件とされています2~4.加えて,適切な三前歯部の歯根破折により抜歯と診断しましたが,抜歯後即時インプラント埋入(IIP)で行うか,待時埋入で行うか迷っています.何か基準となるものがあれば教えてください.またIIPを行う際に気を付けるべきポイントも教えてください. Q相談者K. Aさん32歳,勤務医 歯根破折している周囲の硬・軟組織の状態が診断のポイントです.周囲組織がおおむね健全であり,隣在歯のアタッチメントロスや骨欠損がない場合はIIPの適応となります.またIIPを行う際には,とくに急性炎症の消退が重要となります.A本連載の趣旨:本連載では,主に卒直後から卒後数年の若手歯科医師が日頃の臨床で出会うであろう疑問点について,Q&A形式で解説していく.クエスチョンの分野は多岐にわたるため,その分野に造詣の深い“歯科医師の先輩”が各回でそれぞれ回答していく.キーワード: 前歯部歯根破折,硬・軟組織の確認, IIP(Immediate Implant Placement),待時埋入第12回:インプラント治療編02第12回:インプラント治療編02回答者 奥田浩規兵庫県開業 奥田歯科医院連絡先:〒650‐0016 兵庫県神戸市中央区橘通4‐2‐6‐1F

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