ぺリオ代表 田中勝治 Katsuji TanakaW.O.B.の方針 W.O.B.(Worldwide Orthodontic Brains)は、一般歯科医師を対象としたスタディグループであり、顎関節や咬合に配慮した「機能美矯正」技術を提供している。W.O.B.は、30年以上続くスタディグループであり、これまでに受講した歯科医師は500人以上になる。単なる歯並びの改善にとどまらず、「一中下顔面一単位」という概念に基づき、正しい顎位や理想的な横顔のEラインを追求し、機能と美を兼ね備えた矯正治療を目指している。多彩な講習会を開催 W.O.B.では、受講者のレベルやニーズに応じた多彩な講習会を開催している。 基本コースでは、小児矯正から全顎矯正までを対象に、診断力の向上や矯正の実習を通じて段階的な学びを提供している。各講習では、矯正断フレームワークが挙げられる。この診断フレームワークにより矯正難易度の高い症例を事前に見極めることが可能であり、難しい症例は専門医に紹介することで、リスクを回避することができる。 また、この診断フレームワークに加え、矯正難易度を見極めた後、歯列の状況や時期に合わせてどのような矯正器具を使い、どのように治療を行うのかもフレームワークとしてシンプルかつミニマムに矯正技術を学ぶことができる。 この診断のフレームワークとシンプルな治療メカニズムを用い、きれいな歯並びだけでなく「一中下顔面一単位」に基づく、顎関節、鼻呼吸、咬合の機能にもこだわった機能美矯正を行い、シンプルかつミニマムな矯正技術がW.O.B.の大きな特徴である。技術の座学とタイポドントなどを用いた実習を組み合わせており、受講後すぐに臨床へ活用できるよう具体的かつ実践的な内容となっている。 応用コースでは、最新の矯正治療法やアライナー矯正治療に関する情報を提供している。矯正技術は進化が早く、国内ではアライナー矯正治療も普及が進んでいるが、導入のしやすさゆえに経験不足から思ったように歯が動かず患者とのトラブルが増える傾向もある。そこでW.O.B.では、月1回の症例検討会を実施し、臨床での課題や疑問に対応している。この症例検討会では、経験豊富な講師陣が顔貌写真や分析データをもとに、矯正装置の選定や治療方針、リカバリー方法を指導している。これにより、予期せぬ状況への早期発見と早期解決を目指している。独自の診断フレームワーク W.O.B.の特徴として、独自の診顎位、咬合にもこだわった機能美矯正臨床力アップ に直結! 話題の研修・セミナー情報!Basicマネージメントエンド矯正(アライナー含む)Advance補綴・咬合インプラント予防デジタル歯科講師が語るプロフィール 1985年に日本大学松戸歯学部を卒業。同大学院歯学研究科博士課程に進み、歯科矯正学を専攻。1989年に博士課程を修了し、同年、日本大学松戸歯学部矯正研究室の助手。その後、非常勤講師として教育活動にも携わる。1990年、故郷である岐阜県大垣市に「田中矯正歯科医院」を開設し、2019年に、「田中矯正歯科 おとなこども歯科」として移転・新設。116(左から飯箸真康、田中勝治、清水義夫、伊藤勇気)1993年から一般歯科医師を対象に、乳歯列期の小児矯正から成人全顎矯正まで、ただキレイに並べるだけの矯正ではなく、顎関節、咬合にもこだわった機能と美をつくる「機能美矯正」がW.O.B.の特徴である。また、矯正に関わるスタッフ育成、患者へのコンサルティング方法など自医院への矯正導入から自立までワンストップで支援している。W.O.B.(Worldwide Orthodontic Brains)「一中下顔面一単位」という考え方の下、
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