吉田茂治埼玉県開業パークサイドデンタルオフィス着した菌は吸うことができません。また、フィルターよりも細かい粒子は通過してしまうという欠点もあります。 一方で,“Air Future”は「放出式」といって、広範囲に大量のイオンを放出して空気をきれいにします。ですので、このイオンは本体から遠く離れた位置や天井高くまで行き渡ります。このように、“Air Future”と一般的な空気清浄機とでは、その効果範囲に決定的な違いがあります。吉田:石膏模型を削って、それがトラップにたくさん溜まると、硫黄化合物のかなり嫌なニオイが発生しますが、本製品を導入したことでそのニオイも気にならなくなりましたね。室田:“Air Future”が放出するイオンは、空気だけではなくモノに付着した菌や有害物質も不活性化して除菌しま“雷の力”で空気を浄化!?フィルター交換不要でメインテナンスフリーさまざまな切削が必要で、それらの粉塵が舞い散ることは避けられません。そして、そういった環境下で、歯科医院のスタッフも患者さんも院内のさまざまなモノに触れざるを得ないわけです。当然、どこの歯科医院もしっかりと掃除はしていると思いますが、すべての場所に手が届くわけではないので、“Air Future”がそういった場所やモノの表面をイオンで除菌してくれるというのは、すごく魅力的ですね。山﨑:空気をキレイにするのと、空気中に舞っている物質を取り除くというのは、別のことなのでしょうか?室田:別のことになります。“Air Future”の場合、空気中に舞っている塵などについては吸引しないので、取り除くことはできません。その効果は、イオンが塵などのモノにくっつき、重くなることで地面に落ちやすくなるということですので、落ちたモノを拭き取っていただく必要があります。 しかし、吸引しないことで空気中に塵やホコリが舞うこともありません。そのため、無菌室などの無塵環境が求められる場所でもご利用いただきやすくなっています。吉田:私の歯科医院では一般的な空気清浄機を3台使用しています。これらはフィルターの水洗いや交換が必要ですが、“Air Future”のメインテナンスやランニングコストはいかがですか。室田:先ほど言いましたように、“Air 図2a, b 一般的な空気清浄機は、吸い込んだ空気をフィルターでろ過しきれいにしているが(a)、Air Futureはイオンを放出し、空気中およびモノに付着した菌や有害物質を不活性化して除去する(b)。130ab歯周病のリスクを短時間で可視化する口腔細菌検出装置 オルコア最新の技術で空気環境を改善する “Air Future”すので、そういったモノの嫌なニオイにも、効果があるのです(図2)。山﨑:イオンがどうやって嫌なニオイを消すのか、その仕組みがわれわれ素人にはわかりにくいですね。室田:“Air Future”が空気をきれいにする仕組みは雷と同じです。雷が発生する際に生成されるイオンは、空気を浄化するといわれています。日本国内で、雷がいちばん落ちる場所は新潟県などの北陸地方だといわれています。新潟県といえば米どころで有名ですが、良い米が穫れる背景は、雷のおかげで空気や水がきれいだからだといわれています。 “Air Future”はその雷を「AIO-2」というイオン発生素子で人工的につくり、その力を利用して空気をキレイにしているのです。山﨑:その説明は、とてもわかりやすいですね!室田:また、一般的なプラズマ放電やコロナ放電ではイオンを発生させる際、同時にオゾンを発生させます。オゾンは独特のニオイがあり、不快に感じる方もいますが、“Air Future”では発生するオゾンの量は0.002ppmと非常に少ないことも、その特長です。加部:口腔内に長年装着された古いレジン冠や、床義歯のレジン部を削ることで出る悪臭も非常に嫌なものですが、これらも“Air Future”を置いておけば不活性化し、消えるわけですね。 歯科臨床では模型やレジン以外にも
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