Quint Dental AD Chronicle 2025Juan Rodighieroデンツプライシロナ株式会社代表取締役社長トレーニングについては、グローバルで推進するという強いコミットメントを出されています。そこで、日本市場で生涯研修の質とアクセシビリティを高めるために、デジタルソリューションとパートナーシップをどのように活用されているのかについてお聞かせください。Campion:我々は教育・研修の場を提供することによって、患者さんの口腔内環境が改善し、歯科医師の先生方に成功を収めていただきたいと思っています。 近年では特に教育には力を入れており、2023年には9,200のコースをグローバルで開催しました。2022年の実績から比べると30%増になっています。また、いわゆるDSアカデミーも含めまして、84カ国で研修・教育の機会を提供しています。 今回のDS World Tokyoは、できるだけ多くの人々に参加していただけるように日本のスタッフがとても頑張ってくれました。おかげさまで歯科界をリードする4名の海外演者、23名の国内演者を招聘し、20のセッションを展開し、多くの参加者に教育の場をご用意させていただきました。――日本の歯科市場において、直近の5年間はどのような変化があったと思われますか。歯科界の主なトレンドについてもお聞かせください。Rodighiero:日本だけが例外ではありませんが、世界的なトレンドとしトリー」について詳しくご説明いただけますでしょうか。Milz:コネクテッドデンティストリーは、デジタルを活用してシームレスな形でワークフローが行えるようにするための技術です。歯科医療は、患者さんに歯科材料を含めた物理的なものを提供しなければなりません。より効率的に歯科医療を提供するためにデジタルのツールを使うわけですが、多くの人たちがそれぞれ単体のソフトウェアだけのことを考えています。コネクテッドデンティストリーはそうではなくて、歯科治療のワークフローをスムーズかつシームレスにするためには、個別の製品がそれぞれ機能するのではなくシステムという考え方、つまりEnd- to-endのシステムが必要となります。Rodighiero:たとえば歯科医院に口腔内スキャナーや歯科用X線CT装置など、新しい歯科機器を導入した際に、他の機器と連携し効率的なワークフローを実現できる適切なソリューションは提供できていませんでした。 今回日本において、DS Coreを搭載したPrimescan 2を上市することができました。先生方が臨床に導入することでこれまでの課題が一気に解決でき、コネクテッドデンティストリーの時代が到来すると確信しています。――DS World Tokyoの挨拶の中で、Campion氏は教育の重要性を強調されていました。また、デンツプライシロナ社として歯科医療従事者の教育と26
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