▼プロビジョナルレストレーションQuint DENTAL AD Chronicle 202538精度・安定性・造形時間……、すべてにおいて高水準なアキュプリント3D 4.0プロ多くの選択肢の中から、アキュプリント3D 4.0プロを選択した理由を教えてください▲ナイトガード(左)とサージカルガイド(中央・右)デンチャー以外にも……。臨床のさまざまな場面で活躍する3Dプリンターると思うのですが、Teeth & Tempは特別な表面処理を行わなくても即時重合レジンとしっかりと接着してくれますので、口腔内でのプロビジョナルレストレーションの調整を問題なく行うことができるのです。石川:以前の3Dプリンターは造形に数時間はかかっていましたが、アキュプリント3D 4.0プロとTeeth & Tempの組み合わせの場合、短時間造形であれば20分程度でプリントが可能なこともメリットだと思います。山崎:重合まで考えても30分程度ですから、ミリング時間とあまり変わりません。たとえば、午前中に診療を行った患者さんに対して、夕方にプロビジョナルレストレーションを装着するということもできるわけです。歯科医院のワークフローに組み込むうえでは、造形時間が短いということは重要な要素ですよね。 現状、ミリングマシンをプロビジョナルレストレーション製作に使用している歯科医院も多いと思います。その理由は、簡単にクオリティの高いプロ さらに、マウスピースやナイトガード、サージカルガイド製作など、3Dプリンターは歯科医院のワークフローのなかで幅広く活躍している。 アキュプリント3D 4.0プロとTeeth & Tempの組み合わせは20分程度でプリントでき(短時間造形時)、しかも、プロビジョナルレストレーション用CAD/CAMディスクやブロックよりも強度が高い。 また、特別な表面処理を行わなくても即時重合レジンと接着するため、口腔内での調整も問題なく行うことができる。たように、私自身が行った検証でも、非常に良好な結果が出ています。 安定感でいえば、安価な3Dプリンターの場合、プリント中に造形物が落下したという話もよく聞きますよね。石川:造形物が落下すると、もう一度プリントを行う時間だけではなく、その前に後処理や掃除も行う必要があるので、余計な時間と手間がかなりかかってしまいます。山崎:ですから、安定してプリントできることは、大きなメリットになります。アキュプリント3D 4.0プロのパラメーターは、三井化学とクルツァーが共同研究で設定したクローズドな数値なのですが、その点も安定感に繋がっているのだと思います。また、サポートピンの数や位置も提案してくれるので、使用者の経験を問わずに常に安定したプリントが可能になります。石川:操作が簡便なのは、使用する側にとっては非常にありがたいです。サポートピンは使用する樹脂インクに合わせた適切な太さや本数などが材料名で登録されているので、それを選べビジョナルレストレーションが製作できるからということだと思いますが、3Dプリンターを使用することによって、より低価格でクオリティの高いプロビジョナルレストレーションを製作することが可能になると思います。石川:使用者の立場から3Dプリンターでもっとも重要だと考えるのは、精度と安定性です。アキュプリント3D 4.0プロの価格帯はミドルクラスで、より安価な3Dプリンターも販売されているのですが、安価なものを使用した結果、精度が低い、プリントが失敗する、では意味がないですから。山崎:精度に関しては、メーカーの公表値だけではなく、先ほどもお話ししQ4
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