デンタルアドクロニクル 2025
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見逃せない! 今後の歯科界を担う若手演者が集結『2nd YOUNG Dental Innovators’ Meeting 2025』11月1日、2日にパシフィコ横浜で開催クインテッセンス出版株式会社 代表取締役社長北峯康充4詳細はこちら*『2nd YOUNG Dental Innovators’ Meeting 2025』の参加登録は3月10日開始となります。また、企業展示は、好評につき出展可能なコマ数を超えたため、受付を終了しております。多数のお申し込みをいただき、ありがとうございました。 2025年1月には東北地方の豪雪、米国・ロサンゼルス山火事、宮崎地震(仮称)、昨年1月には、能登半島地震、その後9月には能登半島大水害が起こるなど、自然災害が後を絶たず、現地の方の苦労は察するに余りあります。国内外において異常気象が、もはや“異常”でなく“日常”となっていることを実感せざるを得ず、住民の方の健康を心よりお祈りいたします。 歯・口腔の健康には、全身の健康状態を保持、改善する力があるといわれます。歯科医療は技術の進歩とともに、予防歯科の重要性、そして少子超高齢社会のいま、小児および高齢者への対応に関心が高まっています。具体的にはDigital Dentistryの台風の目になるであろう3Dプリンタ、予防的なケアや教育が重視されるなか、歯科医師・歯科衛生士の求められる役割も変わっていくでしょう。そして、口腔機能発達不全症、口腔機能低下症への対応は保険診療もあいまって多くの歯科医療従事者・関係者から強い関心が寄せられています。 新年早々、ある収録に立ち会わせていただいた際のキーワードは、「保険」「教育」「環境にやさしい」でした。臨床家のほとんどが保険医であることから歯科医療技術や歯科医療材料・機器などの保険収載は必ずムーブメントを巻き起こしますし、患者にも恩恵をもたらします。そして、その治療法やマテリアル、機器が正しく患者に使われるには、より実践的な卒前・卒後教育が不可欠です。そして、マテリアルの無駄をなくせばコストの削減にもつながるし、もちろん地球環境にもやさしいという、あらためて歯科の未来を考えさせられるひとときでした。 歯科医療の重要性が高まる一方、歯科医師国家試験合格率は、近年60%程度で推移しており、医師国家試験合格率が毎年90%を超えるのに比べると低い水準です。この施策の論評はしませんが、歯科医師数が減少に転じたことへの危機感は? また、歯科医療提供体制の一翼を担う歯科技工士数の漸減も暗い影を落とします。弊社としても医療の一翼を担うという立場から、より良い歯科界を模索しなければならないと考えています。令和も7年目を迎え、コロナ禍のカオスを経験したいま、歯科界にも新しい活力を期待する声は多く、そこを突破・提案するのも出版社の使命です。 弊社は、2025年11月1日、2日に『2nd YOUNG Dental Innovators’ Meeting 2025(通称:ヤングミーティング)』をパシフィコ横浜で開催します。座長、若手演者、超若手演者とそれぞれ年齢制限を設けて、歯科の新しい時代を築くであろう新進気鋭の先生方に登壇いただきます。そして、本ヤングミーティングですばらしいご講演をされた演者は、2027年10月1日~3日に開催予定である第10回日本国際歯科大会(併催:第10回ワールドデンタルショー)への登壇が約束されます。 お口の健康が全身の健康につながるといわれて久しいなか、その重要性をもっともっと国民に伝えたい。そのためには、「温故知新」のうえ、歯科界の若返り、底上げ、発展に寄与したいと考えます。つねに攻め続ける出版社でありたい。「クイント、また何か面白い試みをしているな!」という会社であり続けたい。 著者および読者の先生方、企業の皆様、今年もご指導いただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

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