デンタルアドクロニクル 2025
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 次いで、Moon-Seop Yum氏の通訳も務めた森本太一朗氏(福岡県開業)が「インプラント審美治療に対して技工士と連携しデジタル技術を用いた取り組み」と題して登壇。近年はデジタル技術が発達してきており、治癒後の周囲組織を予測し、治療後の最終補綴装置を即座に提供することが可能になったと自身の症例を提示。また、口腔内スキャナーで採得したデータは歯科技工士との情報共有が容易で、長期的に審美的な結果と患者満足度につながると解説した。 さる11月10日(日)、品川シーズンテラスカンファレンスタワー(東京都)において、JAID総会学術大会2024(岩城正明会長)が盛大に開催された。JAID(Japanese Academy for International Dentistry)は、USC・UCLA・NYUなどの海外CEコースを修了した歯科医師が中心となって設立され、(1)卒後研修を通じて歯科臨床技能を高める、(2)海外との歯科交流の窓口となる、(3)歯科医の社会的・経済的成功をサポートする、ことを目的として結成された学会である。 岩城会長による挨拶の後、韓国から招聘されたMoon-Seop Yum氏(韓国・ソウル開業)が登壇し、「歯科医師が直接設計に関与したサージカルガイドによるインプラント」と題して講演。サージカルガイドは手術部位を切開せず低侵襲に行え、かつ正確な位置にインプラントを埋入できるという利点をあらためて解説。その後、歯科医師がデジタルにて製作したサージカルガイドを使用してインプラントを埋入した症例を提示し、それを行うメリットを詳説した。JAID特集  JAID会員による集合写真。本会は(1)卒後研修を通じて歯科臨床技能を高める、(2)海外との歯科交流の窓口となる、(3)歯科医の社会的・経済的成功をサポートすることを目的として結成された学会である。62歯科界発展のために活動する学術団体JAID―JAID総会・学術大会2024開催

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