デンタルアドクロニクル 2025
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Dr. Sinsuke Ogino巻頭特集1-1  デジタル歯科最前線! ~これからの歯科医院のデジタル活用~図1 『QUINTQUEST 日常臨床を効率化! 歯科医師のためのデジタル超活用 Book』。62002年 福岡歯科大学卒業(歯科医師免許取得)、同大学総合歯科学講座入局2011年 荻野歯科医院院長2014年 おぎの歯科医院移転開業、現在に至る荻野真介(おぎの・しんすけ)福岡県・おぎの歯科医院院長先生に、まず導入すべきデジタル機器や、デジタル時代に歯科医師が考えなくてはいけないことについてお伺いしました。(編集部) 昨今の歯科界では、検査・診断・治療さらには診療データの長期管理・活用など、あらゆる面でのデジタル化が進んでいます。しかし、今後開業される歯科医師をはじめとして、どこから何をデジタル化していけばよいのかに悩む方は多いのではないでしょうか。 そこで、歯科医院にさまざまなデジタル機器を導入され、昨年発刊された『QUINTQUEST 日常臨床を効率化! 歯科医師のためのデジタル超活用 Book』(図1)の著者でもある荻野◀本書の詳細はこちら図2 myDental(DentaLight)。まずは受付業務の効率化からメインテナンスのモチベーション向上に活用する方法――開業時など歯科医院のデジタル化を行ううえでまず導入すべきは?荻野:まずは診療で使用する機器よりも、受付業務に関する機器から導入していくのがお勧めです。なぜなら、デジタル化による受付業務の効率化をスタッフにまずは実感してもらうことで、その後のさらなるデジタル化を進めていく際にもスタッフの理解が得られやすくなるからです。 たとえば従来では、患者さんの未来院を防止するためにスタッフが前もってハガキを送ったり、メールを送信する手間がありました。しかし、「ジニー」(DentaLight)という予約管理ソフトを導入することで、それらの手間は一切なくなります。 そのソフトは、患者さんのスマートフォンに「myDental」というアプリをインストールしてもらい、これと連動させて使用するもので、医院スタッフがジニーに予約日を入力すると、予約日前日にリマインドの通知が自動で患者さんに送信されるようになるというものです(図2)。――そうすると、myDentalは患者さんの継続的なメインテナンスにも役立デジタル活用の利便性とこれからの時代に求められるもの

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