デンタルアドクロニクル 2025
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 具体的には、growing upでは症例発表以外にも、トーナメント参加チームの先生方の就活時の経験などを語り合ってもらう“トークセッション”を併設し、就職を含めた今後のキャリア形成を考えていただく機会などを提供している。また、医療法人やメーカーに出展していただく“就職フェア”も設け、歯科医院ごとの教育システムや福利厚生などの情報や、各メーカーの開業支援の内容がわかるコーナーとしている。なおgrowing up3.0までは、遠方からも参加することができるようNTTのメタバース(仮想空間)会場で同時開催した。 こうした工夫により、回を追うごとに参加者・社が増えており、自己研鑽の方法が多用化している最近の若手の先生方にも、アプローチできていることを実感している。臨床力アップ  に直結! 話題の研修・セミナー情報!講師が語るプロフィール 1999年、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)歯学部卒業。2003年、エムズ歯科クリニック開院。2004年、医療法人社団翔舞会理事長就任。2016年、東京医科歯科大学大学院修了、博士号取得。MID-G最高顧問、大阪歯科大学客員教授、東京科学大学非常勤講師。著書『今からはじめる歯科衛生士のための訪問歯科マニュアル』『シン・歯科のブルーオーシャン経営』『GPのためのアライナーシミュレーションガイド』(すべてクインテッセンス出版)など多数。代表 荒井昌海 Masami Araigrowing upとは 2023年にスタートしたgrowing upは、若手歯科医師のために自己研鑽の場の創出と、最適な職場との“マッチング”をサポートすることを通じ、よりよい歯科界を次の世代に残すことを目標に掲げている。その理由は、若手の力で歯科界を活性化すること、そしてそうした優秀な若手を雇用することは歯科医院にとっても有益なこととの考えによる。 そのために、「卒後5年の最高峰を目指せ!」というテーマの下、growing up1.0、同2.0、同3.0という症例発表トーナメントを開催した。このイベントは、症例発表という若手歯科医師がアウトプットする機会を創出し、かつイベントに参加する同年代の先生方にも楽しんで学んでもらえるよう工夫したフォーマットとして運営したものである。86オンライン版! growing up4.0 2024年11月14日、15日には、“growing up4.0”を、歯科メディアDentwave.comによるオンライン限定で配信した。これまでとの違いは、配信をオンライン化し、視聴地域や時間の制約を排したことである。また、視聴時にアンケートに回答すると、さまざまなスタディグループへの体験受講や、メーカー主催のセミナーへ参加することができる招待状が届く仕組みとした。その結果、アーカイブ配信を含めて計4,576人に視聴いただいた. 以下のページでは、growing up4.0の概要と、翌16日、17日に実施したオンライン就職フェアの様子を紹介する。今後も、さまざまなスタイルでのイベントを計画しているので、ぜひgrowing upのInstagramなどをフォローしてほしい。growing up若手歯科医師の自己研鑽と最適な職場とのマッチングをサポートオンライン配信したgrowing up4.0は、4,576人が視聴!

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