デンタルアドクロニクル 2025
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強会を通じてJIADSに参加した先生方と共有していくことで、治療に携わった患者の口腔内の健康を生涯にわたって維持していきたいと考えています。JIADS総会での佐々木新理事長講演の中で、Longevity達成のためには「コントロールが難しく、変化が予測できない変数」をいかに減らすかが1つの答えとして示されました。 JIADSでは主に東京と大阪においてさまざまなコースを開催しており、ぺリオと補綴治療を基本に、多岐にわたる治療オプションを習得することでインプラント治療や矯正治療も含めた包括的な総合治療の実践を目標としています。これまでにコースを受けていただいた受講生は延べ 14,000 人を超えています。これからも多くの歯科医師や歯科衛生士の方々にJIADSの治療コンセプトと知識・技術をお伝えするとともに、世界に向けて積極的な情報発信を行っていきたいと考えています。益な大会であったとの声をいただきました。2025年は、7月12、13日に第2回Dr. E. Leeハンズオンコース、8月2、3日にDr. D. Cardaropoli講演会、12月6、7日にJIADS総会が予定され、さらにステップアップできる年にしたいと思います。JIADS研修コースとフォローアップ JIADS研修コースは、ぺリオコース、補綴コース、エンドコース、インプラントコース、Perio & Implantアドバンスコース、歯科衛生士コースがあり、さらにGBR、DGP(デジタル)、BPS(義歯)、包括治療コースも開催し、それぞれ基本に則った考え方と手技を習得し、治療結果の永続性をめざしたコースが行われています。また2025年からは新たに治療計画セミナーも開催され、さまざまな治療オプションをどのように有機的に結びつけていくかを具体的にお伝えするコースが整いました。コース終了後も、JSCO(JIADS study club Osaka)やJSCT(JIADS study club Tokyo)をはじめとした各支部の勉強会があり、多くの先生方と親睦を深めフォローアップを受けることができます。これら勉強会では多くの先生方のケースプレゼンテーションを見たり、自身の症例の相談をすることで、コースで得た知識をもとに日常臨床に生かすことができます。また知識を実際の臨床治療へと結びつけるために、実践的で親身な指導とディスカッションにふれる場となっており、ぜひ多くの皆さんに参加していただきたい勉強会です。JIADSの目指すもの―長期安定をめざした予知性の高い治療― JIADSでは、コンセプトに基づいた予知性の高い治療を実践することで永続性のある治療結果(Longevity)を目指しています。近年、さまざまなマテリアル、術式が開発、紹介されていますが、治療の根幹をなす部分の考え方には大きな変化がなく、すべての基本となる診断力、技術力をそれぞれのコースや勉臨床力アップ  に直結! 話題の研修・セミナー情報!講師が語る第31回JIADS総会・学術大会会員発表者と理事(役員)の先生方。研修コースの実習風景。93第31回 JIADS総会•学術大会研修コース&研修コースの講義風景。第31回JIADS総会・学術大会「新理事長就任記念講演」にて登壇された佐々木先生。研修コース終了後のフェアウェルパーティーの様子。

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