TEATEAさらにさらに、6月号の後編では、インプラントポジションにエラーが起きたシチュエーションでの対応、つまり、前歯部インプラント治療におけるエマージェンスプロファイルとエマージェンスアングルにフォーカスを当てて、さまざまな文献を徹底考察!さらに、それを臨床レベルまで落とし込むことで、実際に 「使える」 生きた情報として紹介!インプラント体を頬側に位置させるorインプラント径を太くする読者の生の声はこちら!otalotalmergencemergencenglengle適正位置深度を深くするインプラント軸を頬側に傾斜させるより臨床的に 「使える」情報も掲載!TEA(Total Emergence Angle)とインプラントポジションの関係インプラントポジションが理想的(図14)であるならば…… そして、インプラント埋入後は必ずプロビジョナルレストレーションにてクリティカルカントゥアとサブクリティカルカントゥアを患者固有の口腔内に合わせて調整し、少なくとも3ヵ月以上34、35は軟組織の反応と成熟を観察してから最終補綴治療に移行している。前歯部インプラント治療を行う際は、必ず最終補綴装置のフリージンジバルマージン(FGM)を設定し、そのエマージェンスプロファイルとエマージェンスアングルにおける筆者らの現時点の見解2024年6月号掲載(後編)アングル)と、TEAを小さくするためにイQDT Vol.49/2024 May page 0537図15 理想的なインプラントポジションのエマージェンスアングル=TEA(Total Emergence Angle:トータルエマージェンスンプラント埋入位置やインプラント径をアレンジした場合。赤の角度はインプラントが適正位置に埋入された状態(A)のTEA、B~Dの黄色の角度はそれぞれの条件におけるTEA。A:適正なインプラントポジションとTEAの関係B:インプラントの埋入深度が深い場合問題点:FGM(フリージンジバルマージン)からの距離が大きくなるエマージェンスプロファイル1.サブクリティカルカントゥアは、 ①プラットフォームから約1~1.5mmはストレートに立ち上げる ②その後は、基本的にはコンケイブなS字状の形態(約2mm)2.クリティカルカントゥアは、インプラント上部構造をサポートするコンベックス形態(約1mm)エマージェンスアングル1.TEAは50°以内を目標として、生物学的・構造学的に許容できる範囲内でアバットメントを製作2.MEA・DAはできる限り40°以内を目標C:インプラントを頬側に位置させるorインプラント径を大きくした場合問題点:唇側骨の厚みが薄くなるD:インプラント軸を頬側に傾斜させた場合問題点:補綴装置が薄くなり強度が落ちるABCD3位置からトップダウントリートメントでインプラントポジションを計画することで、理想的なエマージェンスプロファイル/エマージェンスアングルを獲得できると考えている。ここからは、その審美インプラント達成のためのトップダウントリートメントについて症例を用いて解説したい。45前歯部審美インプラント治療におけるエマージェンスプロファイルとエマージェンスアングル(前編)nextpage 補綴治療の最新情報を学ぶ!
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