注意点が盛り込まれているから失敗せずに 「使える」 。5必ず身につけておきたい基本手技がマスターできる。46aaabcbbc8MovieMovieQDT Vol.49/2024 November page 1268写真と文で理解し、動画でシミュレーションして確認。すぐに治療に「使える」。動画付き!連載QDT Beginners Manual for Dentistリマージング井上 謙(歯科医師)連載 QDT Beginners Manual for Dentist リマージングTopic 32024年9~12月号掲載外側からのレジン添加頬側マージン付近および既存レジンとの移行部へのレジン添加形態修正、マージン出し、研磨図4a~c 支台歯頬側のフィニッシュラインに分離材を塗布し(a)、プロビジョナルを支台歯に戻す。支台歯のフィニッシュラインとプロビジョナルのマージンの間のギャップ部に即時重合レジン(以下即重レジン)を筆積みで添加する(b)。必ずプロビジョナルを支台歯に戻した状態で外側からレジンを足すことが重要である。レジンが完全に硬化するまで咬合面の中心窩の部分をインスツルメントで押さえておく(c)。外側からレジンを足すためプロビジョナルの浮き上がりは起こらない。図5a、b マージン部付近のレジンは非常に薄く、マージン出しをする際に欠けやすい。そこでマージン部の外側および既存レジンと新たに添加した部分との移行部にレジンをさらに添加し、厚みをもたせておく。これにより、この後のステップでマージンを出しやすくなるとともに、既存レジンと新たに添加したレジンとの移行部の形態をスムーズに仕上げることができる。図6a~c バリの除去、大まかな形態修正が終わったら、マージンを出していく。できればこのステップはマイクロスコープなどを用いた拡大視野下で慎重に行う。マージンが明示されたら、シリコーンポイントなどを用いて研磨を行ったのち、バフ、ルージュを用いて艶出しを行う。 上顎前歯部のリマージングでは、外側からレジンを添加したのちに、フローの良いレジンを少量乗せ、レジンウォッシュを行った(9、10月号参照)。大臼歯部ではこのステップは必要ないのであろうか? 結論から言うと、必ずしも必要としない。上顎第一大臼歯は非審美エリアであるため、歯肉縁下にフィニッシュライン80を設定する場合でもごく浅い位置にとどめる。このため、通常は外側からレジンを添加するだけで十分にレジンがフィニッシュラインに行き渡り、明瞭なマージンが得られることが多い。 ただし、外側からのレジン添加だけでは明瞭なマージンが得られなかった場合は、レジンウォッシュを行ってもよい。■コラム:大臼歯部のリマージングにレジンウォッシュは必要ない?pick uparticlepick uppages補綴手技の基礎固めにオススメ!
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